前回上京ガールの一場面を取り上げた所、結構この番組を見ている よという人が複数声を掛けてきました。こちらはたまたま見て知っ たものの、楽しみに見ている人が以外に多い事でこちらがなるほど ねと思っている所です。 そうした中で一人だけ質問をしてくる人がいました。あの不動産屋 の女性のような行動を取るにはどうしたらいいんだというのです。 自分であったらどうしようかと慌ててしまうし人からナメられない ようにつっぱったりフリをしたりと偽善的な行動を取ってしまうよ うに思う。部屋に案内しても分かりもしないのに分かったフリをす るだろうし、 はじめての人と和んで食事なんかとる気になれないと思うし、質問 されても絵になるような事を話してごまかしてしまうんじゃないか …無理矢理にでも契約締結するような話しに持っていってしまうだろうし、ニコニコして締結なしで 見送るなんて自分自身が自分を許せないんじゃないかと思う。あの 不動産屋の女性が日常的に自分のペースで日々過ごし自分以外の人 に対しコントロールやパワーゲームを仕掛けないでしかもそんなこ とに何の関心もなくいるのだとしたら、それはすごいことではない かな、それは支払えるのなら支払って自己投資して自分を作り直し たいという意見の方でした。その為にプログラムに参加しているは ずなのに…そんな声が出ています。そうなんです何気なく対応して いる不動産屋の女性がやらせやフリでないとしたなら、 それは自分自身を持っている。自分の考えなり自分の生きる目的意 識なり、それが言語化できようが出来まいが関係なく自分があると いう事になると思います。自分がないから人の目が気になり、表面的だけであろう が良く見せたいし、人目が気になるから今の自分がどうすればいい かいつも悩んでしまうし疲れてしまうし腹も立つし自虐的にもなっ てしまう。時には自分を傷つけたり他人を傷つけたり他人のせいに して…つねに自分は間違ってはいない自分は正しいんだと自己正当 化のエネルギーを高めてしまうものではないでしょうか。それをど んどん拡大化飛躍化していけばあおり運転にもテロにも戦争にもと いう殺し合いにも発展していくというありふれた現実もあります。 そうした事を理解した上での質問をしているのだなと感ずるもので した。それほどまでに人の目を世間様の尺度を気にしなければいた たまれない、 落ち着けないという社会システムの渦の中に日々生きている私たちです。