このブログは個人向けになっています。個人だけだと知らぬ間に井 の中の蛙の独り言になり兼ねません。そこで経済界に目を向けてみ ます。難しい話でもありません。誰もが知る日立と東芝を考えてみ たいと思います。両社共に10年前に戻ってみます。 両社共に迷走していました。未来に対し希望や展望を持てずにいた ようです。その中で日立は現在の代表するLumadaを生み出す までに試行錯誤の連続を逃げずにやってきました。日立の既存の取 り扱い品を捨てて新たな分野に踏み込んだのです。その資金源とな る株主や投資家を説得し資金を出してもらわないとやっていけませ ん。メンツもプライドも気にしていたら現在はなかったと思います 。日立はもうダメだと遠ざかった株主や投資家は大勢いました。そ れにも関わらず日立はデジタルにフォーカスして邁進して現在に至っています。それに対し東芝は メンツやプライドをひたすら守り、現状を隠しごまかしてきました 。その結果2015年にバレてしまいました。分散や身売りの話や 倒産まで言われたのは多くの方がご存知でしょう。 東芝が無能のわけがありません。両社共に一流大出のエリートが集 まっている会社です。10年前は同じようなものでした。両社のエ リート達が現実をどう捉えどう対処したかの結果が現在です。 未来があるので東芝がダメだとは言えません。組織は法人ですから 私達と同じ人間がやっています。つまり個人レベルも組織も同じと 捉えています。例えばコニカミノルタでは表面上の体裁である属性 に拘ることなく、各個人の資質にポイントをおいている会社です。 過去のレナウンやカネボウがどうだったのかはかなり参考になるものと思います。何れにせよアクシ ョンを起こさない生き方は退化していくのは自然の摂理です。